モディとジャンヌの物語

2007年12月22日

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スタッフブログ、初投稿、nakaharaです。


さて、先週のお話。
もう終わってしまいましたが、山口市の山口県立美術館で今月16日まで開催中だった「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」を見ました。
特にすごく「モディリアーニが好き」っていうんではないけれど、「絶対に行こう!」と決めていた展示でした。


少し前にアート系のテレビ番組で紹介され興味を持ったふたりの物語、私が知ったのはこんな感じのこと。
貧乏画家モディリアーニの最後の妻ジャンヌは、若い頃の放蕩生活で命を縮めたモディリアーニが病で死んだ2日後、自分も後追い自殺をします。当時、彼女は1児の母親で、おなかには2人目の子どもが8ヵ月という状況でした。


この展示は、妻のジャンヌに主に焦点を当てられていたと思います。
今回、「たぶん初公開では?」と言われているジャンヌの絵画やスケッチ、デッサンの数々、それから当時の写真。
ジャンヌの遺族から提供されたということもあり、一人の女性芸術家としてのジャンヌの側面が大いにアピールされた貴重な展示でした。
私の中では、モディリアーニの「瞳のない肖像画」のイメージ通り、優しさに満ちているけれども、はかなげな人物だと思っていたジャンヌから「悲劇的な末路を迎える哀れな画家の妻」という今までの定説イメージではなく、もっと「生身の女性としての意志の強さ」みたいなものを捉えることができたというのが収穫でした。


私が終始強く感じていたのは、数多くの彼らのデッサンから、その当時の二人の日常がかいま見れ、「濃密な時間を過ごしていたんだろうな」とか、「あぁ、ただ「悲劇的運命に翻弄された画家とその妻」ではなく、同じ目線で語り合い、影響し合えた同志的な夫婦だったのかも?」とかいうことでした…。


ジャンヌの使う絵の具の色はとても鮮やかで、線も濃く、迷いのないしっかりしなやかな強い線。
だから、「似合わない最期だな」というのが本音ですごく思ったことでした。
それとも、「そうか…そうまでして、本当に追いたい人だったんだ」という風に考えた方がいいの?なんて、ちょっと、もやもや。
「もし、自分なら?…」「知識と情報が足らないから理解が足らないの?」とか。
同じ女性として母として、という目線でどうしても見てしまう自分がいて、色々複雑で微妙…。


そして展示の締めくくりは、モディリアーニの死の直前に描かれたと推測される衝撃的な4連作の水彩画でした。
連作最後の1枚は、ジャンヌが自分で胸を刺し血を流している絵、本当に何ともやりきれない気持ち。
それまで見ていた絵とは印象が全く違いました。


モディリアーニとジャンヌは本当に、永遠の愛を得ることができたのでしょうか?


今回こうして新たな真実が明るくなり、モディリアーニとジャンヌの作品、人物像を、また違う見方ができるようになったことは、それでも良かったことなのかな?と個人的には思いました。


新たな試みを毎回大きな展示の時にしている県立美術館、次の大きな展示は何でしょう?
とても楽しみ♪です。

投稿者:A.Nakahara

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